研究大会

日本ケルト学会研究大会/The Annual Conference of Japan Society for Celtic Studies

日本ケルト学会およびその前身である日本ケルト学者会議の研究大会プログラムをまとめたページです。
なお、日本ケルト学者会議 (the Conference of Japan Celticists Society) は、その名が示すように、当初、学会組織ではなく研究大会の呼称として使われました。また、研究大会が年度に基づく年次大会として位置付けられるようになったのは日本ケルト学会として再編されてからです。それらを踏まえ、次のよう構成しました。
 ・第24回(2004年度)研究大会以降現在まで:日本ケルト学会名義で開催された研究大会
 ・第1回~第23回(1979年~2003年):日本ケルト学者会議の名義で開催された研究大会

 

第43回(2023年度)研究大会

2023年10月21日(土)・22日(日)慶應義塾大学・日吉キャンパス(対面及びZOOMによる開催)

研究発表
 1:渡邉浩司 13世紀末の韻文アーサー王物語『クラリスとラリス』におけるゴーヴァンの名誉回復
 2:廣野元昭 ヘンリー・サムナー・メインと「ブレホン法」
 3:Amy C. Mulligan Irish Castles, the Hō-Ō-Den Phoenix Pavilion and an Eisteddfod on Lake Michigan: Celticism, Orientalism and the Medieval at the 1893 Chicago World’s Fair
 4:不破有理 Clarence to Clarente?: 頭韻詩『アーサーの死』におけるモードレッドの剣再考

講演
 山本正 アイルランド史へのアプローチの変遷―日本における、そして私にとっての―

フォーラム・オン「ウェールズ語訳聖書の成立と受容について」
 概説  山本信太郎 ウェールズ語訳聖書誕生への道
 発表1 小池剛史 1588年のモルガン訳新約聖書および詩編で用いられたウェールズ語
 発表2 山本信太郎 近世ウェールズにおけるウェールズ語聖書普及の社会史的考察に向けて
 発表3 寺澤盾 欽定訳聖書の成立と受容

第42回(2022年度)研究大会

2022年10月22日(土)・23日(日)鹿児島大学・郡元キャンパス(対面及びZOOMによる開催)

研究発表
 1:梁川英俊 ヤン=ファンシュ・ケメネールの功績について
 2:森野聡子 「ケルト」をまとう――文芸復興期とアイルランド自由国におけるナショナル・アイデンティティの表象――
 3:平島直一郎 アイルランドの樹木:伝承と実用
 4:廣野元昭 「古代性」と「ケルト性」のあいだ――Alexander George Richey の「ブレホン法」観を再検討する

講演
 高宮広土 琉球列島人の起源(奄美・沖縄諸島を中心に)

フォーラム・オン「奄美のケンムンを『ケルト』の視点から見る 」
 発表1 梁川英俊 奄美のケンムン伝説について
 発表2 岩瀬ひさみ スコットランドの超自然的存在とフォークロア・アーカイブ
 発表3 辺見葉子 アイルランドの初期フォークロア集にみる妖精たち

 

 

第41回(2021年度)研究大会

2021年10月24日(日) ZOOMによるオンライン開催(拠点校:慶應義塾大学・日吉キャンパス)

研究発表
 1:小池剛史 新ウェールズ語聖書』(1988)の言葉遣いに見られる、現代性と、伝統の継承性―
モルガン/デイヴィス訳聖書(1588/1612)との比較対照から分かること  
 2:中野智宏 ケルト語派の音変化の相対年代とケルト語派諸言語の系統関係
 3:梁川英俊 フランス考古学におけるケルト人 
 4:辺見葉子 J. R. R. Tolkien の「不死の楽園」再考 Part2

日本ケルト学会創立50周年記念シンポジウム「これまでのケルト学、これからのケルト学」
 発表1 梁川英俊 出版物を通して見る日本ケルト学会の50年 
 発表2 永井一郎 「日本ケルト学者会議」を振り返る
 発表3 森野聡子 ブリテンにおけるケルト学――ヴィクトリア朝のケルト学と現在のウェールズ学の比較から
見えてくること
 発表4 常見信代 ケルト懐疑主義その後

第40回(2020年度)研究大会

2020年11月29日(日) ZOOMによるオンライン開催

研究発表 
 1:浅野千咲 現代ウェールズ語において「-される/されたN」はいかに表されるか
 2:秋山肇 ケルト美術工芸品の彩色に関する――考察(縄文・弥生との比較を交えて)
 3:長島真以於 In Cath Catharda に於ける叙事詩的直喩の創造的模倣
 4:辺見葉子 J. R. R. Tolkien の「不死の楽園」再考

フォーラム・オン「ケルト的連帯:大陸と島嶼から見るその歴史的背景」
 報告1 梁川英俊 ブルターニュとケルト的連帯
 報告2 森野聡子 ウェールズのアイステズヴォッドにおける「汎ケルト主義」
 報告3 米山優子 1880年代~1890年代のスコットランドにみる「汎ケルト主義」の動向とスコットランド文芸復興運動

第39回(2019年度)研究大会

2019年10月26日(土)・27日(日) 慶應義塾大学・日吉キャンパス

研究発表
 1:小池剛史 Peter Wynn Thomas の『ウェールズ語文法』(1996) と聖書訳(1998年、2004年) に見られる「標準ウェールズ語」
 2:林邦彦 北欧のランスロット物語?――『美丈夫サムソンのサガ』再考――
 3:辺見葉子 C.J.O'DonnelとTolkien
 4:米山優子 スコットランド・ゲール語を教授言語とするエディンバラの小学校の発展
 5:渡邉浩司 眠れる森のペルスヴァル―テッス城(フランス・イゼール県) の壁画をめぐって

基調講演
 森野聡子 「マビノギオンをめぐる5W1H」

フォーラム・オン 「ルナン、アーノルド、イェイツ――近代ケルト概念の源流を探る」
 報告1 佐伯瑠璃子 イェイツのケルト概念――The Celtic Element in Literatureより――
 報告2 不破有理 マシュー・アーノルド『ケルト文学の研究について』: その成立と人種論における意義
 報告3 梁川英俊 エルネスト・ルナンの『ケルト諸人種の詩歌』について

第38回(2018年度)研究大会

2018年10月20日(土)・21日(日)  富山大学・五福キャンパス

研究発表
 1:小林浩斗 古期アイルランド語の未来語幹 íba- 'will drink' の印欧祖語からの変遷」
 2:中村優天 ジャック・カンブリーの『フィニステール県旅行記』について――啓蒙から民俗学へ
 3:丸山香 アイルランドのフォークロアにおける「木」と異界について」
 4:小池剛史 現代ウェールズ語動詞の活用体系:gwelaf は現在形か未来形か?――Peter Wynn Thomas (1996) の文法記述の検証」
 5:林邦彦 『ブリタニア列王史』のアイスランド語翻案『ブリトン人のサガ』の2ヴァージョン――アーサー王をめぐる部分を中心に――
 6:森野聡子 ロマンティック・バレエに見るケルティシズム

基調講演
 ロナン・カルヴェス 「声から文字へ――ブルトン語の口承文学」

フォーラム・オン 「ケルト人ラフカディオ・ハーン?」
 報告1 鈴木暁世 日本文学史と「ケルト」
 報告2 中島淑恵 ラフカディオ・ハーンの著作における「ケルト」について
 報告3 梁川英俊 ラフカディオ・ハーンと「ケルト幻想」

第37回(2017年度)研究大会

2017年10月21日(土)・22日(日) 慶應義塾大学・日吉キャンパス

研究発表
 1:小池剛史 正書法から読み取れる現代ウェールズ語の音韻体系について
 2:中島淑恵 トマス・ムーアのあるバラッドについて――富山大学附属図書館所蔵ヘルン文庫の書き込み調査より――
 3:林邦彦 『マントのリームル』における、不貞に対するアーサー王の態度を巡って
 4:長島真以於 西洋古典文学の中世アイルランドでの受容
 5:ナタリア・ペトロフスカイヤ ウェールズの地理学書Delw y Byd における「ヨーロッパ」のコンセプトについて

基調講演
 竹沢尚一朗 「19世紀フランスにおける人種理論の発展と人類学」

フォーラム・オン 「人種論としてのケルト」
 報告1 森野聡子 ゲルマンが先かケルトが先か
 報告2 梁川英俊 ブルトン人種とは何か?

第36回(2016年度)研究大会

2016年10月22日(土)・23日(日) 静岡県立大学・谷田キャンパス

研究発表
 1:山田怜央 ‘be done’ 構文の適用可能性に基づいた現代アイルランド語移動動詞分類
 2:髙木朝子 アイルランドとイギリスの伝承文学におけるケルト的要素の比較
 3:大場静枝 『バルザス=ブレイス』の受容――文学から民俗学への変化について
 4:秋山肇 ケルトのトランペット(Carnyx)に関する考古学的視点からの考察
 5:林邦彦 フェロー語バラッド『ヘリントの息子ウィヴィント』における未亡人の人物像
 6:香戸美智子 二十世紀英国におけるケルト地域・民族概念について――血清学を手がかりに――

基調講演
 小針由紀隆 「クロード・ロランの理想風景画――英国における受容をめぐって――」

フォーラム・オン 「黎明期のケルト学」
 報告1 森野聡子 エドワード・スルウィドにおける島のケルト論再考
 報告2 平島直一郎 ドイツにおけるケルト学の黎明
 報告3 梁川英俊 アンリ・ゲドスと『ルヴュ・セルティック』

第35回(2015年度)研究大会

2015年10月17日(土)・18日(日) 慶應義塾大学・日吉キャンパス

研究発表
 1:Patrick Paul O'Neill Excommunication and Reconciliation in Buile Suibhne
 2:廣野元昭 『シェンハス・モール』の7世紀一括制定説をめぐって
 3:小池剛史 John Morris-Jonesの『カムリ語正書法』と『ケルズ・ダヴォッド』(韻律規則集)
   ――カムリ語正書法成立における韻律規則「カングハネズ」の重要性
 4:辺見葉子 J.R.R.トールキンの中つ国(ミドル・アース)におけるマイノリティ言語――Dunlendish
 5:吉賀憲夫 トマス・ペナントの旅行記に現れた愛国者たち――オワイン・グリン・ドゥールを中心に
 6:林邦彦 Saga af Tristram ok Ísodd およびその関連作品における女性達

基調講演
 不破有理 マロリー以降――『アーサーの死』の出版と中世復興と大英帝国

フォーラム・オン 「近現代のケルト文化圏におけるアーサー伝承の位置づけ――アイルランド、ウェールズ、ブルターニュの事例から」
 報告1 平島直一郎 アイルランド語文学におけるアーサー王伝承
 報告2 梁川英俊 中世文学の再発見と「ケルト共同体」の創出
 報告3 森野聡子 ウェールズのアーサー王物語における「ケルト性」の問題

第34回(2014年度)研究大会

2014年10月11日(土)・12日(日) 宮城学院女子大学

研究発表
 1:シェロ マイク 神聖な空間:アイオナと自然神学から見るケルト霊性
 2:林邦彦 フェロー語バラッド Ívint Herintsson の 3ヴァージョンと関連作品
 3:廣瀬恵理奈 ブレイス語の前置詞 a活用形は代名詞か?
 4:廣野元昭 結局、Cáin をどのように捉えればよいのか?――「権威の調達」という視点から考え直す、
  「古アイルランド成文法群」その2
 5:梁川英俊 『グゥエンフランの予言』について――『バルザス=ブレイス』の冒頭の歌が語るもの
 6:太田明 ルグを中心としたアイルランド神話の自然神話的解釈
 7:加藤昌弘 多文化主義国家にケルト語の復興計画は必要なのか――現代スコットランドのゲール語メディア政策を事例として

基調講演
 タイグ・オドゥーラーニャ(アイルランド国立大学メヌース校ケルト学科)
  The Enduring Appeal and Relevance of Keating's History of Ireland

フォーラム・オン 「王統史から国民史へ」
 司会:原聖
 報告1 有光秀行 「イングランド人の歴史」の誕生
 報告2 森野聡子 ブリティッシュ・ヒストリーからウェルッシュ・ヒストリーへ
 報告3 雪村加世子 18〜19世紀のアイルランドにおける歴史叙述

第33回(2013年度)研究大会

2013年10月5日(土)・6日(日) 女子美術大学

研究発表
 1:広瀬恵理奈 ブレイス語代名詞目的語について
 2:林邦彦 フェロー語バラッド Ívint Herintsson 試論
 3:鈴木章子 アイルランドの妖精伝承と日本の妖怪伝承
 4:渡邉浩司 アーサー王による怪猫退治
 5:米山優子 ゴルセッズについて

特別報告:エルベ・アルビーアン ブリトニック諸語初期文法書について

基調講演
 エルベ・アルビーアン 「ケルト学の新傾向」

フォーラム・オン 「歴史言語学からみたケルト諸語研究の新傾向」
 司会:田邉丈人
 報告1 下宮忠雄 ケルトが言語学にとって何がおもしろいのか
 報告2 吉田育馬 ケルト語としてのタルテッソス語について

第32回(2012年度)研究大会

2012年10月6日(土)・7日(日) 鹿児島大学・郡元キャンパス

研究発表
 1:中島和歌子 現代におけるケルティック・スピリチュアリティ
 2:田中美穂 中世後期アイルランドの政治的変容に関する一考察
 3:秋山肇 マックス・ブルッフの作品におけるスコットランド民謡とロマン主義音楽の融合
 4:森野聡子 インド=ヨーロッパ比較神話学における「マビノーギ」解釈
 5:平島直一郎 初期アイルランド文学におけるgeis(タブー?)の起源について
 6:梁川英俊 『誇り高き馬』以後のピエール=ジャケス・エリアス――ブルターニュにおける批判を中心に

基調講演
 築地俊造/(囃子)奥田磯子 「奄美民謡、その過去、現在、未来」

フォーラム・オン 「ケルト諸語文化圏の民謡――アイルランド、ブルターニュ、スコットランドを中心に」
 報告1 岩瀬ひさみ スコットランド・ゲール語圏のウォーキング・ソング
 報告2 菱川英一 シャン・ノースにおける韻律と変化
 報告3 原聖 ブレイス語伝統歌謡研究の近況

第31回(2011年度)研究大会

2011年10月15日(土)・16日(日) 中央大学・多摩キャンパス
(共催:中央大学人文科学研究所研究チーム「歴史の中の『個』と『共同体』――社会史をこえて」、「英雄詩とは何か」、「アーサー王物語研究」)

研究発表
 1:鯨井彩子 13世紀グウィネッズにおける聖職者の政治的役割――君主による官職への登用とその意図
 2:近藤佳代 アングロ・サクソン前期、ウェセックスの『イネ王(位688-726)法』とケントの『ウィフトレッド王(位690-725)王法』に見える王の教会政策
 3:望月規史 古典考古学者P.ヤーコブスタールと「ケルト美術」
 4:梁川英俊 ピエール=ジャケス・エリアスの『誇り高き馬』について――1970年代におけるその受容と評価を中心に
 5:小池剛史 『ウェールズ語正書法』(1928)に見る現代ウェールズ語の綴り字の特徴
 6:森野聡子 「ブルー・ブックスの陰謀」がウェールズの文化的ナショナリズムに与えた影響

基調講演
 吉岡治郎 「思い出すこと思いつくことども」

フォーラム・オン 「聖人伝研究の現在」
 司会:渡邉浩司
 報告1 杉崎泰一郎 中世初期ガリアの聖人伝
 報告2 田中美穂 アイルランドの聖人伝研究:コギトスス『聖ブリジッド伝』を中心に
 報告3 三浦麻美 「聖エリーザベト」の誕生
     ――アポルダのディートリヒ『聖エリーザベト伝』に見る13世紀後半の聖性

第30回(2010年度)研究大会

2010年10月9日(土)・10日(日) 西南学院大学・中央キャンパス

研究発表:
 1:古屋靖二 Riders to the Sea (『海に騎り行く者たち』) の世界――J.M.シングのダブル・ヴィジョン
 2:大橋真砂子 ケルト的キリスト教コンテキストにおけるペラギウス
   ――若きモルガンのケルト的背景について
 3:木原謙一 イェイツとケルト復興
 4:Kate O'CALLAGHAN ゲール語の諺から読み取るアイルランド人の「神」の見方
 5:森野聡子 「マビノーギ」受容史再考
 6:伊藤光彦 英語母語話者対象調査、英語辞書およびコーパスに見られる
   ケルト語彙のいくつかの特徴について

基調講演
 ヒルデガルド・トリストラム 「初期アイルランド文学における口承伝統と書き言葉」

フォーラム・オン 「口承伝統と書き言葉」
 司会:平島直一郎
 報告1 永井一郎 「ウェールズ法」に口承の名残が含まれているか?
 報告2 原聖 中世初期ケルト諸語の書きことばをめぐって

第29回(2009年度)研究大会

2009年10月17日(土)・18日(日) 大東文化大学・板橋キャンパス

研究発表
 1:飯野義寿 第三共和政期ブルターニュにおけるキリスト教民主主義――シヨンの活動を中心に――
 2:後平澪子 アナトール・ル=ブラース著『ブルターニュ 死の伝承』について
 3:玉田敦子 18世紀フランスにおける『オシアン』と「崇高」
   ――アンシャンレジーム期におけるイギリス美学の流行
 4:松山明子 カムリー語(ウェールズ語)サービスの拡大と課題
 5:森野聡子 18世紀ブリテン復興におけるトマス・ペナントの役割
 6:米山優子 『古スコッツ語辞典』の編纂者――W.A.クレイギーとA.J.エイトキン
 7:加藤昌弘 なぜケルトはネイションの象徴になったのか?
   ――1980年代イギリスにおけるナショナリズム運動の言説分析――
 8:八谷舞 「固有の文化」とアングロ・アイリッシュ――1893年、ゲーリック・リーグの設立を中心に――
 
 講演
  ピエール=イヴ・ランベール 「ケルト言語学の過去と現在」
 フォーラム・オン「比較言語学にとってのケルト諸語」
  報告1:田邉丈人 大陸ケルト語に関連する印欧比較言語学の概要とその要点
  報告2:吉田育馬 印欧語としての大陸ケルト語
  報告3:下宮忠雄 ケルト語とゲルマン語 (Porzig 1954)、付:Bopp のケルト語研究 (1838)   

第28回(2008年度)研究大会

2008年10月11日(土)・12日(日)・13日(月) 北海学園大学・豊平キャンパス

研究発表
 1:崎山直樹 「ケルト」イメージと「アイルランド人意識」
    ――トマス・デイヴィスにおけるポリティクス――
 2:井川恵理 生けるものに唱える――『カルミナ・ガデリカ』とアイヌ口承におけるアニミズムの比較
 3:森野聡子 マビノーギにおける<カムリ/我々>の空間領域的布置
 4:平島直一郎 初期アイルランド文学におけるgeis(タブー)の伝統について
 5:小池剛史 現代カムライグ語の「文章語」発音と「会話」発音

講演
 天野哲也 「ヒトはなぜクマに畏敬の念を抱くのか」

フォーラム・オン 「極小言語の保存と再活性化、日本と欧州の比較」
 司会:原聖
 報告1 奥田統己 アイヌ民族とアイヌ語の現状
 報告2 木村護郎クリストフ 言語復興の可能性と困難――ケルノウ語の事例から
 報告3 パトリック・ハインリッヒ 琉球諸島における言語復興の展望について

第27回(2007年度)研究大会

2007年10月6日(土)・7日(日) 神戸学院大学・有瀬キャンパス

研究発表
 1:廣野元昭 1940年代のD.A.Binchyとその周辺――「古アイルランド成文法群」研究の岐路?
 2:河野賢司 アイルランド語/英語は呪われているか――『泡の破裂』と『常若の国のトンプソン』
 3:永井一郎 「誕生と飼育」――「ウェールズ法」に見られる窃盗の無実証明と「所有」の認識
 4:幸田美沙 実験音声学的手法を用いたウェルシュイングリッシュの音声分析に関する予備的考察

講演
 松田誠思 「W. B.イェイツにおけるケルト的なもの――最後期の死生観を中心に」

フォーラム・オン 「ケルトの諸地域へのまなざし――日本におけるケルト研究事始」
 司会:常見信代
 報告1 原聖 日本におけるケルト学事始――明治のケルト語・文化の取り上げ方
 報告2 森野聡子 ウェールズなんて知らなかった私のウェールズ研究事始
 報告3 山田朋美 日本におけるアイルランド認識の変遷

第26回(2006年度)研究大会

2006年10月7日(土)・8日(日) 女子美術大学・杉並キャンパス

研究発表
 1:菊地恵子 ハープ曲から見た伝統的ケルト音楽とクラシック音楽の違い
 2:森野聡子 ウェールズ女性の「民族衣装」は、いかにしてウェールズの「ナショナル・コスチューム」になったのか
 3:疋田隆康 イベリア半島におけるケルト・アイデンティティ
 4:小池剛史 カムライグ(ウェールズ)語属格構造と英語の属格構造の比較対照
 5:梨本邦直 ミオール・オシール著 Learning Irish の特徴と日本語注解書

講演
 里見繁美 「ラフカディオ・ハーンの偉大さ」

フォーラム・オン 「アイルランド、スコットランド、ウェールズの中世法」
 司会:永井一郎
 報告1 盛節子 初期アイルランド法
 報告2 常見信代 12-13世紀のスコットランド法
 報告3 永井一郎 ウェールズ法

第25回(2005年度)研究大会

2005年10月8日(土)・9日(日) 愛知工業大学・本山キャンパス

研究発表
 1:望月規史・加藤昌弘 音楽CDを用いた日本における「ケルト」受容の分析
 2:井川恵理 盲目のハリーの『ウォレス伝』――伝承から、伝承へ
 3:廣野元昭 フィアンをめぐる問題――中世アイルランドの社会統制に関する一考察――
 4:細谷歩美 贖罪規定書からみる初期中世アイルランド・キリスト教
 5:水谷宏 日本におけるカムライグ学の課題(現状)と展望

講演
 新谷尚紀 「ブルターニュのパルドンとトロメニ――日本民俗学の小さな試み――」

フォーラム・オン 「守護聖人と祭り」
 司会: 梁川英俊
 報告1 梁川英俊 ブルターニュの七聖人巡礼Tro Breizについて
 報告2 大橋真砂子 復活祭論争における聖人の系譜
 報告3 田中真理 守護聖人と祭り:聖ブリジットの祭日、今昔
 報告4 吉賀憲夫 守護聖人と祭り――ウェールズの場合

第24回(2004年度)研究大会

2004年10月10日(日) 慶應義塾大学・日吉キャンパス
 (注:平成16年台風第22号のため、10月10日のみの開催となりました。講演については2005年1月22日に延  期されました。)
       
研究発表
 1:吉田育馬 印欧語としてのケルト語――とくにラテン語との比較――
 2:加藤昌弘 現代英国における「ケルト文化」の歴史的変容――グローバル時代におけるポップカルチャーと文化的アイデンティティ――
 3:田付秋子 初期中世アイルランドにおける教会裁判と世俗裁判――7世紀末〜8世紀前半の転換――
 4:平島直一郎 フィリ file と初期アイルランド文学の関連について
   ――「物語録」と現存する作品の比較考察――

フォーラム・オン 「聖杯伝説――その起源と展開を再考する――」
 司会: 渡邉浩司
 報告1 渡邊浩司 中世フランスにおける聖杯物語群の展開
 報告2 中野節子 ウェールズの「聖杯伝説」――復讐と主権を求めての探索――
 報告3 辺見葉子 聖杯の起源再考――アイルランド・スキタイ――
 報告4 古澤ゆう子 ヴォルフラム・フォン・エッシェンバハにおけるグラール
 報告5 福井千春 聖杯物語の展開
 
2005年1月22日(土)慶應義塾大学
講演
 高宮利行 「Maloryの本文――写本、刊本、校訂版からCD-ROM版へ――」 

第23回日本ケルト学者会議

2003年10月11日(土)・12日(日) 大阪市立大学・杉本キャンパス

研究発表
 1:米山優子 初等・中等教育のスコットランド語
 2:清水由文 19〜20世紀初頭におけるアイルランドの家族
 3:中村千衛 現代アイルランド語の「名詞句文」について
 4:吉田育馬 スペインのケルトイベリア語の名詞曲用における印欧語的特徴について
 5:久保田重芳 ブラスケット島のシング

講演
 松本達郎 「ケルト」の定義に関する若干の提言
 
フォーラム・オン 「島のケルト」概念を問う
 司会: 原聖
 報告1 南川高志 「ケルト」論争と歴史学者の立場
 報告2 辺見葉子 「島のケルト」――言語・文学研究の見地から――
 報告3 田中美穂 「島のケルト」再考

第22回日本ケルト学者会議

2002年10月12日(土)・13日(日) 立命館大学・衣笠校地

研究発表
 1:木村護郎 言語活動としてのケルノウ語復興運動
 2:杉山和芳 熊を喰う
 3:望月規史 ラ・テーヌ文化のガラス工芸について
 4:疋田隆康 ガロ=ローマ社会におけるケルトの伝統
 5:原征明 アイルランド海周辺諸地域とヴァイキング

講演
 Yann-Fañch Kemener 「ブルターニュ中部地方における歌謡について――その独創性、特徴、美しさ」
 
フォーラム・オン 「近・現代スコットランドの文学と社会」
 司会: 島村馨
 報告1 島村馨 中世から近世へ:James VI の典型
 報告2 佐藤猛郎 19世紀スコットランドの小説――ウォルター・スコットを中心に――
 報告3 中島久代 ゴシック・バラッド詩の変遷に見るスコットランドの近代
 報告4 松井優子 20世紀を代表する作家「L.G.ギボン」を中心に

第21回日本ケルト学者会議

2001年10月13日(土)・14日(日) 日本大学・文理学部本館

研究発表
 1:望月敏江 スコットランド法とEC法の関連についての一考察
 2:風間泰子 初期中世アイルランド装飾写本における鳥の表現
 3:永井一郎 アマッドとナズム――12世紀ウェールズと8世紀アイルランドの契約立会証人――
 4:鶴巻泉子 90年代以降におけるブルターニュ・アイデンティティの変容

講演
 上野格 「日本国の浮き沈み――アイルランドを尺度としてみた近代日本の姿」
 
フォーラム・オン 「音楽からみるアイルランド――ハープ、ダンス、セッションを通して――」
 司会: 竹下英二
 報告1 坂上真清 アイルランドにおけるハープの歴史
 報告2 宮澤紅子 アイルランドのダンス:その今昔と状況など
 報告3 長浦まゆみ アイルランド音楽の現場から――ダンス音楽を中心に――

第20回日本ケルト学者会議

2000年10月7日(土)・8日(日) 名古屋国際会議場

研究発表
 1:吉岡治郎 Edward Lhuyd 序説
 2:小池剛史 古英語後期から中英語前期にかけての属格の分布変化の歴史的記述(試案)
 3:水井万里子 近世コーンオール史研究の展開と課題
 4:岩本忠 ヨークシャーのケルト地名について

講演
 水谷宏 「ウェールズ学の基礎研究と諸問題――方言の現地調査と関連事項――」

特別報告
 レナ・ルアン 「ブレイス語(ブルトン語)復興運動の現状について」

フォーラム・オン 「ケルト学の曙――ケルト学以前のケルト語研究――」
 司会: 平島直一郎
 報告1 三宮郁子 「ケルト語研究」以前のアイルランド語研究
 報告2 原聖 フランスにおけるケルト学の確立

第19回日本ケルト学者会議

1999年10月10日(土)・11日(日) 國學院大學・渋谷キャンパス

研究発表
 1:里中功治 イェイツの恋愛について
 2:森野聡子 ウェールズ観光の誕生――ブリテン的風景を求めて――
 3:松岡利次 『ケルトの聖書物語』補遺
 4:岩瀬ひさみ 昔話の巨人と龍――ゲール語圏の場合
 5:伊藤光彦 英語母語話者の認識するフランス語経由ケルト借用語
 6:松本達郎 『イオロ文書』について

講演
 松村一男 「19世紀英国における神話学の成立」

フォーラム・オン 「フォークロア学の黎明」
 司会: 辺見葉子
 報告1 篠田知和基 フランス(ブルターニュ)
 報告2 不破有理 過去への希求――18,19世紀のイングランド・ウェールズにおける古物研究家の足跡――
 報告3 井川恵理 はぎれをつなぐ――18,19世紀スコットランドのフォークロア学と古物研究――
 報告4 梁川英俊 行政調査からフォークロアへ:フランスにおけるフォークロア学の誕生

 

第18回日本ケルト学者会議

1998年10月10日(土)・11日(日) 静岡大学・大谷キャンパス

研究発表
 1:川名真弓 偉大なる異教の融合――『翼ある蛇』におけるケルトとメキシコ――
 2:V.A.Wilkinson Framing the Prose Tristan: An Introduction
 3:吉岡治郎 古期コーンウォール語の言語資料について
 4:里中功治 「アシーンの放浪」常若の国に対するイエイツの反発

講演1
 Dr. D.Huw Owen (National Library of Wales) Stability and Mobility and the Welsh Language:
   A Postscript to the Report on the 7th Conference of Celticists, Nagoya, 1985

講演2
 松岡利次 「アイルランド語文学研究の現況と今後」
 
フォーラム・オン 「ケルト文化におけるリテラシーとオラリティ―」
 司会: 原聖
 報告1 平島直一郎 初期アイルランド文学における
  Mündlichkeit(口述性)と Schriftlichkeit (筆記性)の問題が意味するもの
 報告2 水谷宏 「話し言葉」と「書き言葉」の相違について:ウェールズ語の場合

第17回日本ケルト学者会議

1997年12月12日(金)・13日(土) 金城学院大学

研究発表
 1:小池剛史 『ベオウルフ』における属格支配の動詞
 3:田村章 ジェイムズ・ジョイスと『ケルズの書』
 4:松本達郎 ディラン・トマスと非国教会派の説教

講演
 三宅忠明 「ケルトの古伝説『デァドラ』をめぐって」

レクチャー・コンサート
 菊地恵子 レクチャー・コンサート・イン・ハープ

フォーラム・オン 「ケルト文化における oralityとliteracy」
 司会: 森野聡子
 報告1 平島直一郎 中世アイルランドにおける oratily と literacy
 報告2 井川恵理 現代スコットランドの oratily と literacy
 報告3 水谷宏 Spoken WelshとWritten Welsh の相違について

第16回日本ケルト学者会議

1996年12月14日(土)・15日(日) 女子美術大学・相模原校舎

研究発表
 1:森野聡子 古代ブリテン人の表象
 2:水谷宏 今世紀ウェールズにおける言語状況
 3:井川恵理 皮をぬぐアザラシ――オークニー、シェットランド諸島のあざらしびと伝説――
 4:両角成広 南ウェイルズ地域における製鉄業の展開と資本――賃労働関係
   ――19世紀前半のマーサ・ティドヴィル――
 5:ピーター・グラント Scottish Attitudes to Gaelic
 
特別講演1
 常見信代 「ピクト、その実像をめぐって」

特別講演2
 鶴岡眞弓 「ジャック・B・イェイツとケルト文化復興」

フォーラム・オン 「国民統合とケルティック・リヴァイヴァル」
 司会:永井一郎
 報告1 盛節子 ゲーリック復興運動とエスノ・ナショナリズム
 報告2 森野和弥 Eisteddfod と Welshness
 報告3 原聖  ブルターニュを中心としたケルト圏交流運動――19世紀末を中心に――

第15回日本ケルト学者会議

1995年12月2日(土)・3日(日) 姫路獨協大学

研究発表
 1:河野賢司 19世紀初期アイルランドの芸術家たち
 2:三宅忠明 A.カーマイケルの採集による「デァドラ」の伝承資料について
 3:安達信明 言語類型論の着地点
 4:我孫子郁子 ウィットビの教会会議とノーサンブリア
 
講演
 松浦直巳 「ディラン・トマスとアングロ・ウェルシュの伝統
  ――彼はウェールズの詩人かイギリスの詩人か――」

フォーラム・オン 「エグザイル――離郷者の立場」
 司会:森野聡子
 報告1 松本達郎 アングロ・ウェルシュ詩人について
 報告2 本田和也 ジョイスの "The Sisters" について
 報告3 中木康夫 シャトーブリアンとルナン

第14回日本ケルト学者会議

1994年11月12日(土)・13日(日) 明海大学・浦安キャンパス

研究発表
 1:森野和弥 Eisteddfod の「創出」
 2:平島直一郎 ドイツ(語圏)におけるケルト研究事情
 3:水谷宏 マビノーギの解釈 (1):『ダヴェッドの王子』の方言と地名の考察――史実と虚構の狭間に告げられる真実
 4:田中真理 女神と聖母の狭間で――中世初期アイルランドにおける聖ブリジッド像
 5:盛節子 『アイルランド侵入の書』における王権系譜の構想
 
講演
 中川 裕 「アイヌの口承文芸とその未来」

フォーラム・オン 「イメージとしての<ケルト>――西欧近代はケルトに何を見たか――」
 問題提議:森野聡子
 報告1 松本達郎 18世紀英文学の「ケルト復興」について
 報告2 田桐正彦 フランス中世文学研究におけるケルトなるものをめぐって
 報告3 鶴岡真弓 ケルト的形象の現代性――反・条理空間の創造

第13回日本ケルト学者会議

1993年4月2日(土)・3日(日) 國學院大學・渋谷キャンパス

研究発表
 1:森野聡子 <物語>が先か<歴史>が先か――三題詩が語るブリテン島の滅亡――
 2:中野節子 <マビノギ>の女性像をめぐって
 3:本多三郎 イギリス土地貴族のアイルランド所領経営――デヴォンシャ公爵領のばあい――
 4:永井一郎 初期中世ウェールズにおける土地慣習――相続、要求、貸借――
 5:三橋敦子 <オシアン>について

紹介
 N.Day ケルティック・フェスティバルについて

講演
 田中克彦 「言語と社会」

フォーラム・オン 「ケルト圏の伝統と革新」
 司会:原聖
 報告1 鶴巻泉子 19世紀ブルターニュの知識人とブルトン語
 報告2 水谷宏 <移り行くもの>と<変わらざるもの>――ウェールズの言語と社会――
 報告3 三宮郁子 アイルランド言語研究における 'tradition'と 'innovation'
 報告4 島村薫 スコッツとゲーリックの言語事情――社会と歴史の変化の中で――

第12回日本ケルト学者会議

1992年4月2日(木)・3日(金) 金城学院大学

研究発表
 1:森野聡子 ブリテン神話の中のアーサー王
 2:田桐正彦 中世フランス語圏のアーサー王物語
 3:原征明 ブリテン島とヴァイキング
 4:安達信明 ブルトン語の言語構造
 5:ロレンス・ジョン ウェールズ・ブルターニュ協会

講演
 青山吉信 「グラストンベリとケルト世界」

フォーラム・オン「ブルターニュ研究」
 司会:永井一郎
 報告1 中木康夫 フランス革命とブルターニュ
 報告2 松本達郎 英文学とブルターニュ
 報告3 原聖 18~19世紀のブルターニュのケルト復興

第11回日本ケルト学者会議

1990年4月2日(月)・3日(火) 愛知会館

研究発表
 1:大久間慶四郎 がラティア王国の成立と崩壊
 2:小川正廣 アイルランドと古典学の成立
 3:原聖 19世紀ブルターニュにおけるケルト意識
 4:岩本忠 英語へのケルト語の影響
 5:松本達郎 ブリトン人のアルモリカ移住について
 
講演
 森 護 「スコットランド王、プリンス・オブ・ウェールズの紋章」

フォーラム・オン「ウェールズのアイデンティティ=英国研究の一環としてのウェールズ学」
 報告1 永井一郎 ウェールズ人意識の形成と変化――1536年以前
 報告2 森野聡子 ブリテン神話とウェールズ人意識――500~1200年
 報告3 水谷宏 方言分布とウェールズ人意識の変化――1536年以後

第10回日本ケルト学者会議

1988年4月1日(金)・2日(土) 愛知会館

研究発表
 1:島村馨 Linlithgow:その歴史的側面
 2:照山顕人 スコットランドの Fairy Ballads
 3:ティモシー・マカルピン マロリーの『若き日のアーサー』をめぐって
 4:松本達郎 アングロ・ウェルッシュ文学の一面
 5:永井一郎 古ウェールズ法と裁判――長老の役割を中心に
 6:水谷宏 中世ウェールズの言語と社会
 7:原聖 ブルトン語およびブルトン語研究の現状
 8:中木康夫 ケルト的ブルターニュの成立
 9:山本正 対抗宗教改革とアイルランド
 10:三宮郁子 アイルランド語の/もの/と/こと/
 11:三宅忠明 J.B.Keane: Siveに見るケルト伝説の影響
 12:吉岡治郎 Late Cornish の一面
 
講義1
 Dr.Brynley Roberts (Librarian, National Library of Wales)
  Geoffrey of Monmouth and the Myth of Welsh History

講義2
 Dr.Dafydd Evans (St.David's University College)
  Medieval Welsh Literature--a general survey

講義3
 Dr.Proinsias MacCana (Professor, Dublin Institute for Advanced Studies)
  Centre and Circumference in Celtic Ideology

第9回日本ケルト学者会議

1987年3月30日(月)・31日(火) 愛知会館

研究発表
 1:ろじゃ めいちん 言語的借用と性――ウェールズ語における古代英語からの借用語の場合――
 2:三宅忠明 ダグラス・ハイドによる物語詩 Deirdre の歴史的意義
 3:大久間慶四郎 アイルランドの先住民族
 4:水谷宏 ウェールズ語方言とキリスト教
 5:照山顕人 スコットランドの北東地方における伝承バラッド
 6:島村馨 スコットランド文学と南ヨーロッパ――18・19世紀
 7:永井一郎 ウェールズ法とハウェル善良王
 8:ティム・マカルピン シェーマス・ヒーニーのスイーニーの使用

記念講演
 Alan R.Thomas (Department of Linguistics, University College of North Wales)
  Various Features of Welsh Dialects

朗読
 ガルハー神父 アイルランド語詩の朗読

Workshop
 Dr. Pádrig Ó Riain
 (Professor, Department of Early and Medieval Irish, University College, Cork)
 Conservation and Innovation in the Religious Vocabrary of Early Irish Christianity 

第8回日本ケルト学者会議

1986年4月2日(水)・3日(木) 愛知会館

研究発表
 1:島村馨 The Scottish Enlightenment の一面
 2:酒井萌子 アイルランド古代文学に表れる楽園
 3:永井一郎 「ウェールズ法」の歴史的意義
 4:三宮郁子 プロテスタント教義問答とアイルランド語
 5:吉岡治郎 マン島語のバラッドについて

記念講演
 枡田良一 「J.M.シング劇の普遍性――テーマと人物形象をめぐって――」

Workshop 1
 Robin Gwyndaf (Welsh Folk Museum) Welsh Folk Tales
Workshop 2
 Dr. David A.Thorn (Department of Welsh, St. David's University College) Dialect Research in Wales

シンポジァム「J.M.シング――人と作品」
 司会:枡田良一
 パネリスト 前橋精一、内藤史朗、三宅忠明 

第7回日本ケルト学者会議

1985年4月1日(月)・2日(火) 愛知会館

記念講演
 中木康夫 「ブルターニュとフランス――大陸ケルトの歴史について」

研究発表
 1:水谷 宏 ウェールズ語の方言
 2:大久間慶四郎 ケルトの移動
 3:盛 節子 聖コロンバーヌスその活動と歴史的背景
 4:竹本 洋 アイルランド思想史

Workshop
 Dr. David H.Owen (Department of Welsh History, University College Cardiff)
  Stability and Mobility: The Effects of Continuity and of Change on the Languages of Wales

第6回日本ケルト学者会議

1984年4月2日(月)・3日(火) 愛知会館

記念講演
 水谷 宏 「マビノギオンのウェールズ語」

研究発表
 1:伊藤光彦 アイルランド語isとスペイン語serについて
 2:吉岡治郎 ウェールズ語とマン島のオガム文字について
 3:中郷安浩 アイリッシュ・イングリッシュの音声的特徴について

Workshop
 三橋敦子 Irish Pronounciation

第5回日本ケルト学者会議

1983年4月1日(金)・2日(土) 愛知淑徳学園・語学センター

記念講演
 鈴木 弘 「詩人イェイツの死生観をめぐって」

研究発表
 1:井上千津子 北アイルランドの現代詩人Seamus Heaneyの言語意識について
 2:醍醐文子 Lady Gregory作"Grania"に観る特殊語法
 3:田代幸造 ウィリアム・カールトンとアングロ・アイリッシュ

シンポジァム 「デアドラ伝説をめぐって」
 司会: 大浦幸男
 報告1 三宅忠明 伝承におけるデアドラ
 報告2 土居敏雄 原文のデアドラ
 報告3 松田誠思 イェイツのデアドラ像

第4回日本ケルト学者会議

1982年4月1日(木)・2日(金) 愛知淑徳学園・語学センター

記念講演
 堀越 智 「北アイルランド紛争とナショナリズム」
 
研究発表
 1:吉岡治郎 コーンウォール語の死と再生について
 2:三橋敦子 ゲール語の美しさ
 3:大久間慶四郎 アイルランド語のArchaism
 4:Ivan P.S.G.Cosby Uzbec Art and Irish Christian Art--A Common Heritage--

第3回日本ケルト学者会議

1981年4月1日(水)・2日(木) 愛知淑徳学園・語学センター

記念講演
 堀井令以知 「ガリアにおける言語基層」
 
研究発表
 1:伊藤光彦 スペインにおけるケルト借用語
 2:水谷 宏 中世ウェールズ語の動詞前虚辞の機能
 3:難波利夫 バーンズと音楽=Burns and Music
 4:ろじゃ・めいちん ウェールズにおける古代・中世英語からの借用語
 5:鶴岡真弓 ハイバーノ・サクソン装飾写本におけるケルト的特徴
 6:吉岡治郎 オガム文字について

第2回日本ケルト学者会議

1980年4月1日(土)・2日(日) 愛知淑徳学園・語学センター

記念講演
 蛭沼寿雄 「ケルト諸語の特徴」

研究発表
 1:中郷安浩 アイルランド英語の2,3の音声学的特徴
 2:秦 宏一 現代アイルランド語の継続相の表現について
 3:水谷 宏 現代ウェールズ語の動詞構造
 4:三宅忠明 ケルトの妖精について

第1回日本ケルト学者会議

1979年4月1日(日) 愛知淑徳学園・語学センター

研究発表
 1:三宅忠明 ケルト民話研究の動向
 2:吉岡治郎 Cornish Mystery Plays
 3:水谷宏 ウェールズ語の口語体

講演
 土居敏雄 「ケルト学のあけぼの:ツオイスをめぐって」